それが了承の返事だと理解し、教室の隅の壁にもたれるようにして座り込んだ。
頭が混乱して、理解が追いつかない。
転入早々、【桜蘭】幹部に指名された新。
本来なら下っ端から初めて、実力で上に上がっていくはずだ。
なのになぜ、「本田咲誇の幼なじみ」という理由だけで幹部になったのか。
翠斗が何を考えているのかは分からない……
でも、何か嫌なことを企んでいる気がする。
…………怖い。
得体のしれない恐怖に襲われ、膝を抱えた。
「……おい」
歩に呼ばれ、目だけを向ける。
「何を悩んでんのか知らねぇけど、お前勘違いしてないか?」
「勘違い……?」
ゲーム機から『ギャオオォ』という雄叫びが聞こえ、歩は満足そうにそれを置くと、私を見て言った。


