……え? 「こ、この人は…?」 「どこかで見たような顔だな……」 「総長、この女は誰です?」 総長である青髪男が私の腕を掴みながら、皆を見回して言った。 「こいつは、今日から俺らの姫だ」 ……はぁ? 今、何て言ったの、こいつ。 「そ、総長!? 一体どういう……!?」 子分らしき男が慌てたように言う。 「よく知らない女の子を突然姫にだなんて、できませんよ!?」 まぁそうなりますよね。 私もなる気無いです。 暴走族の姫だなんて、くそくらえだ。