頭の中から、さっきの映像が離れない
わざとキスを見せつけてきた翠斗。
チームを追い出された私を、まだ苦しめようとしている…………
「……咲ちゃん?」
「…………あ……」
新の声に我に返った。
手が繋がれているのに気づき、慌てて振り払う。
それに構わず、新は立ち止まって私を見つめた。
「咲ちゃん、さっきの人達と知り合い?」
「え…………顔は、知ってるけど……」
まさか【桜蘭】元姫だなんて言えない……。
「そうだよね、知ってるよね!あの【桜蘭】の総長と姫だもんなー」
知ってる。
だって、私から居場所を奪ったのら彼ら。
「そういえばさ、咲ちゃん。僕ね、転校早々【桜蘭】の幹部になったんだ」
「…………え?」
サラリと言われたその言葉を無視することはできず、思わず聞き返した。
「なんか、僕が咲ちゃんの幼なじみだって言ったら、突然幹部になれって。僕も暇だし、やることにしたんだけど…………」
ドクンッ…………
心臓が、大きくはねた。
あいつら……何する気なの?
新を幹部にして、何を企んでいるの……?


