「咲ちゃんっ!!!見つけた!!」
背後から、新が猛ダッシュしてきた。
それを見た奈緒は腕組みして仁王立ちする。
「あんた、サキっていうのぉ?奈緒の彼氏に謝ってよね~。ていうかぁ、奈緒の彼氏、【桜蘭】の総長だからぁ?キレると命ないよぉ~、みたいな?キャハハッ!!」
何が面白いんだか。
その前に、そのギャルギャルした言い方やめて欲しい。
気に障るから。
「咲ちゃん、ごめんね!ここが学校だって忘れてた!放課後、いっぱい抱き合おう?」
いやそういう問題じゃないっつの。
それより今忙しいから帰ってくれないかな、新……。
【桜蘭】に新が目をつけられたら面倒だし…………
「あ、新!今はあっち行ってて……?」
「え?何で…………って、あれ?」
私だとバレないように高めの声で言った時、新の視線が翠斗に移った。
そして、爽やかに笑いながら言ったのだ。
「翠斗さん、奈緒さん、こんちわ!!」
・・・え?


