「ちょっとちょっと~?お前ら俺の女に何してんのかな~?」



聞き覚えのある声。


チャラい銀髪。


揺れるピアス。


まさかと思って振り返る。



案の定・・・


背後に、諒真さんが立っていた。


彼にしては珍しい、怖いオーラを出しながら……。



「あぁ?なんだよお前~?」

「俺ら【桜蘭】とやろうってのか~?」



【桜蘭】……?


このチャラ男ども、桜蘭の下っ端か……。


私の顔を知らないってことは、下っ端の下っ端。


喧嘩もまともにできない、ただのチャラ男が、【睡蓮】幹部に喧嘩売ってる……。