『蓮央ー』 セミが鳴き盛る8月下旬。 蓮央は、堤防に腰掛けていた。 『おう海利……』 『何だよ、元気ねぇな!彼女と喧嘩でもしたのか?』 『違ぇよ……』 元気なく笑う蓮央に、違和感を覚えた。 そして、唐突に言われた。 『あのさ』 『ん?』 『俺、喧嘩やめるわ』