「じぃ〜んちゃぁ〜ん? なぁ〜にさっき〜泣かせてぇ〜んのぉ〜?」
シリアスな雰囲気ぶち壊しの、酔っ払いの声が響いてきた。
これは絶対あの人だ……
「だめじゃあ〜ん、泣かせたらぁ〜」
チャラい銀髪に、ピアス。
諒真さんが、ビールの缶を両手に持ってニヘラニヘラしていた。
「諒真さん!? もう酔ってんすか?」
「酔ってなぁ〜いよぉ〜!!」
「いや完全に酔ってますよね!?」
何でこんなにぐでんぐでんなの?
酒弱いなら飲むなし。
「さっき〜」
うげ。
諒真さんの矛先が私に向いた。
「悲しそぉな顔しないで〜ちゅ〜したげるから〜」
「はぁ!? 絶対いらないし!!」
「遠慮しな〜いで〜? 」
「してないっ……つーか離れろ!! 無理!!」
私の肩に腕を回して顔を近づけてくる諒真さん。
あぁもう、鬱陶しい〜!!!
イケメンだからって調子乗りすぎ!!
一発殴ろうかと思っていると、バコッと音がして諒真さんが離れた。


