「奈々さんは?」
「…じ…びょう…が…あっ…かした」
「死ぬの?」
単刀直入すぎて
戸惑ったけど頷いた
「そっか」
綾香さんがそばにある丸椅子に座った
「赤ちゃんおろしたんだ」
え………?
「もうすぐ死ぬ人に言うのは非常識?
だけど、奈々さんのせいなんだからね」
どういうこと…
「転校したあとやけになって
新しい学校で彼氏できたら子供できちゃって、まだ高2だし、産めるわけない
もし奈々さんが優人と別れてたら…
この命は、無駄にならなかった」
なんて言えばいいのかわからない
急なこと過ぎてよくわからない
「だから……奈々さんは生きてよ…
赤ちゃんの命…無駄にしたくないから…
優人が幸せだと思って頑張ってきたのに」
綾香さん……ありがとう…
「ゆうと……のこと……おね…がい」
「何言ってんの!?
優人は奈々さんを選んだよ?」

