病気の進行は思ったより早かった 口が思うように動かせなくて 普通に話すこともできなくなった お母さんが家に戻っているとき 急に病室のドアが開いた そこにいたのは……田所綾香…… 「ど……し…て」 パジャマを着た田所綾香が前にいる ゆっくりこっちに近づいてきた 「ネームカード見てきたけど、本当に奈々さんだとは思わなかった 同姓同名かと思った」 「もし…かして……にゅいん…してる…の?」