俺の彼女は車椅子でした。


その夏はいつもよりも暑かった

補習終わり、すぐ家に帰ってデッサンの練習
たまに美術部の顧問の先生にコツなどを教えてもらうけど、結局はたくさん書くことらしい

だけど、実技テストだけじゃないからな……


「奈々、まだ寝ないの?
体壊さないようにしなさいよ」

ふと時計を見た

深夜2時

デッサンをやっていて時間を忘れていた

なんか目が疲れるな……

そっと目頭をマッサージした