俺の彼女は車椅子でした。



「綾香…離れてくれ」

「どうして?」


俺に抱きついた綾香が上目遣いでこっちを見た


綾香の肩を掴んで離した


「綾香……ごめん」


頭を下げた



「俺……適当な気持ちでお前と付き合ってた
お前との1ヶ月間、
別の子のことを考えてた
綾香がずっと俺の事思っててくれてたから
俺もお前に甘えてたのかもしれない
でも…今は大切な人が出来たんだ
だから……もう無理だ…」


頬に痛みが走った


綾香に叩かれたんだ


「何言ってんの?
無理しなくていいんだよ?
いつでも綾香の所に戻ってきてよ?」


「ごめん……」

綾香はそのままその場を立ち去ってしまった