「…………。」 風間君は何も喋らずに私のお腹に腕を回してくる。 その行為に私はビクッと反応してしまう。 な…なにこの状況…っ… 「っ……か…かざ、まくん…っ」 私は目をギュッ瞑る。 何度も何度も名前を呼んでも風間君は反応しない。 それなのに私の頭に自分の頭重ねる。 あ……ど…どうしよう…っ… そう私が慌てていると… 「日景…」 私の耳元で風間君が私の名前を呼んだ。