「は? なんで?」 うわあ…朝から風間君不機嫌になっちゃった…。 「いや…ありがたかったけど私には似合わないかな…なんて……」 本当はそうじゃないけど… 本当はバカにされるのかもって… 遠原君が前髪分けた方が可愛いんじゃないって言ってくれたから… 「そうかよ。 そのくせに前髪はちゃっかりわけてんだな。」 ドキッとした。 うそ…私が前髪分けたの気づいてる…。 「こ…れは……」 なんて言おうかと思った時… 「それは俺が言ったから」 スッと体の中に入り込むような透き通った声が聞こえた。