「日景どうしよー!! 俺あのリエルと校内歩くんだって!」 お昼休み風間君は今朝のことですごくテンションが上がってる。 そんなの…私は嫌…。 でもそんな事も言えずに… 「…よかったね!」 無理して笑顔を作って風間君に向ける。 風間君はリエルが好きで… そんな憧れの人と校内を回るなんて嬉しいに決まってる。 だから私は何も言わないでおかないと…。 「すげー緊張する…」 嬉しそうな風間君を見るだけでこんなにも胸が痛い。 私にはそんな顔見せてくれたことなんてないのに……。