すぐにハッとして… ドンッ… 「何すんだよ。 本当にするなんておかしいんじゃねーの!」 顔が赤いことを知られたくなくて俺はそう言って教室を出ようとする。 でもガシッと日景に掴まれる。 「き…キスしたよ……? だからそれ返して…。」 日景はそう言ってキスしたことも何も思っていない様子。 ムカつく……… 俺だけがこんなに動揺してる…。 「ば……ばかじゃん!? 本当にキスしてくるとかキモイんだけど! それに返すわけねーし!」 そう言って俺は日景の腕を振り払うと教室から急いで出ていった。