「にしても…」 風間君は私の方を見て… 「ずいぶん髪伸びたな」 私の髪に手を伸ばして触れた。 …………っ… 男の人にこんなことされたことないから… 相手が風間君だとしても動揺してしまう。 それに…風間君が私の髪に触るなんて……… 「…………おばけみてぇ…」 ちょっとしたドキドキは風間君の一言で一気に崩れた。 …やっぱりこんな人にドキドキなんてする心がもったいない…! まだ私の髪を触り続ける風間君。 離しての一言でさえ言えない自分の弱さに呆れる。