私が風間君に返事をしないでいると…
「泣きやめよ」
風間君はそう言うと屈んでゴシゴシと服の袖で涙を拭いてくれる。
そんな風間君の行動に驚いたのを今でも覚えてる。
「これあげるからもう泣くなよ」
そう言って風間君はポケットに手を入れてゴソゴソとすると私の目の前に一つのアメがだされる。
「……あ…め…?」
受け取らずにいると風間君は私の手を引っ張って、手のひらにアメを押し込む。
「泣いたらダメだからな」
そう風間君は一言私に言うとすぐに帰ってしまった。
その時口に入れたアメの味は甘くて自然と涙も止まっていた。

