周りに人がたくさんいても、俺は一人だった。尊敬、愛情が俺を孤独にする。
「俺を責める奴がいても、味方はいなかったのに…」
まだ、そんなに言葉を交わした事なかったはずだ。なのに、どうして………
「俺の欲しい言葉、分かっちゃうのかなぁ……」
あぁ、久々に泣きそうだ。
苦しくても、悲しくても、感情に蓋をするのは、得意だったはずなのに。
まだ、癒えてない傷が、久々に痛んだ。
藤森さん……下の名前、なんて言うのかな。聞きたい、彼女の口から。
もっと近づきたいと思った女は、藤森さんが初めてだ。彼女なら、俺を、異性として見ない。
離れて……いかない………
そんな期待を込めて、俺は保健室へと向かった。


