恋猫シンドローム



『そうだ、黒猫さんだなんて、失礼だよね!ねぇ、あなたの名前は??』


『名前??猫に名前をつける習慣はないんだ。だから、鈴の呼びやすいようにしてくれたらいいよ』



へぇ、猫の世界には、名前を呼び合ったりしないんだ。なんだか、不便そう…



『そうだな………』


私は白猫だから、ホワイトって敦賀君がつけてくれたんだっけ。じゃあ……


『黒猫だから、ブラック!なんてどうかな』


そのままだけど、わたしのとペアルックみたいで、なんか良いかな、と。



『うん、分かった。じゃあ、僕はブラックだね』


黒猫さん…ブラックは、嬉しそうに笑った。



『鈴、猫の世界は危険だから、その姿で歩く時は、必ず僕を呼んで』
 

『猫の世界って、どんな世界なの??』


『縄張りとか、格付けがあるんだ。歩く道も考えなきゃいけないよ』


そうなんだ………猫なんて、もっと自由な世界だと思ってたのに…


『それに、君はその体質を知られちゃ駄目だよ』

『それは…そうだよね。でも、何がきっかけなのかも分からないし……』



最初に猫になった時と、階段から落ちそうになった時。なにか共通点があるのかな…