膝枕の上の探偵さん


「ありがと、よいしょっ……と」


大神さんが1回座って私の膝に頭を乗せる。


「ふぅ……」


大神さんは目をつぶり考えている。


「葉月ちゃん。少し確認を手伝って…」


「ん?はいはい。何をすれば?」


「まずは時間軸の整理かな…ぁ」


大神さんが私にメモ帳とペンを渡してそう言うので私はメモをする準備をした。


「2週間前に桜さんのお兄さんがこの部屋で首を吊って亡くなった」


私はメモをする。


「んで、警察は現場の状況から自殺と判定してそれで解決……とはいかず」


「桜さんが自殺の動機が無い、ということで大神さんの所に来た…ですよね?」


私はメモをしつつ話にも参加する。