「あの……なんで依頼したのが大神探偵事務所だったんですか?」


そこの助手の私が言うのはおかしいが、あの激しく客を選ぶ人が優秀とはあまり思えない。


「なんでって…それは有名だからですかね」


「え?」


私が聞き返そうとした時、


「葉月ちゃーん?ちょっと良いー?」


と、大神さんが呼んだ。


「あ、じゃあこれどうぞ…」


桜さんからお茶を2人ぶん貰う。


「ありがとうございます」


私はお礼を言って二階に戻る。