膝枕の上の探偵さん


「誰に電話したんですか?」


私は電話を終えた大神さんに聞く。


「ちょっと昔の知り合いの刑事さんに…ね」


「えぇ!?大神さん何をやって捕まったんですか!?」


「違うよ!」


大神さんはそう言いまた頭を抱えた。


「それで、何を聞いたんですか?」


「あぁ、うん…その時の状況とか…」


大神さんは考えているのだろう、真剣な表情だ。


「うーん…」


大神さんはしばらく考えていそうなので私は、


「大神さん、私下に降りて飲み物とか持ってきますね」


「あー、うん。ごめんね。ありがとう」