膝枕の上の探偵さん


「うん。で、それともう1つ」


「え?まだあるんですか?」


私はキョロキョロ見回して聞く。私が思う不審な所は無い気が…?


「この本って、1冊、1冊がこのサイズだからこれを重ねたって…」


大神さんは散らばる本を積み上げながら言う。


「ほら、全然あの結び目に届かない」


「うん?本当ですね」


確かに、きっちりと結ばれているあの柱まで背伸びしても届きそうに無い…。


「んー?という事はどういう事ですか?」


私はよく分からないので聞いた。


「つまり、多分その辺りにあるイスとか台とかを使って柱に縄を結び付け…その後に本を重ねて…という事に」


「え!?何でそんな事をするんですか?それならもう、イスとかで首を吊れば…」


私は自分の意見を述べる。