膝枕の上の探偵さん


「桜さん…?」


私が聞くと、


「あ、す、すいません…」


桜さんはもう一度部屋に入ろうとするがどうしても入れないようだ。


「桜さん、大丈夫ですよ。無理しなくても。」


大神さんは桜さんの手を握り震えを止める。


「あぁ、ありがとうございます」


「桜さん。ここは我々で見ても良いですか」


「は、はい。お願いしても良いですか…ね」


桜さんはそう言い1階に戻っていった。