「──つまり、こういう事ですね」


大神さんは今日のお昼ご飯の素麺をすすりながら確認した。


「あなたのお兄さんが首を吊って亡くなられたと……」


「ん……。はい。そうです」


桜さんも素麺をすすりながら言う。


私も素麺をすすりながら2人の話を大神さんの隣で聞いている。


「それで、何故この事務所に?」


大神さんは素麺を食べ終わり器を机に置いて聞いた。


「えぇ、実は兄は自殺したと思われているんです…」


桜さんは真剣な顔で言った。


「思われている…と言う事は桜さんはそうではないと?」