「心愛……?」
瀬戸口くんの声に
振り向かない私を気にする千夏ちゃん。
「……っ、 」
振り向くと
やはり、瀬戸口くんで。
私を手招きしてる。
でも、行かないと……。
「………どう、したの?」
なんで……来たの?
もう、lessonしないんでしょう?
私が瀬戸口くんの前に立つと
手を引っ張り、空き教室にいれる。
「話があるんだよ」
私は、ないよ…っ。
「昨日の女は、姉なんだよ」
「……それ、言いに…きたの??」
姉?
嘘はやめてよ。
「やだ…っ!!! 別に
嘘なんか……つかなくても…っ
私、大丈夫だもん…っ。 」
「嘘じゃねえよ!!」
私の言葉に
反抗するように大声を出す、
「うぅっ……、
ほんとに…嘘はやめて……っ」
ビクッとしながらも
そう言う私に
「んだよ……っ」
不満そうにつぶやく。
私は、その場に居られなくなって
昇降口まで走り出した。
ほんとのこと……言ってよ…っ。