「おい、押すなって」
そんなこと言いながら出てきた男の人
「ひどいわ~。」
中から女の人が出てきて
男の人の腕に絡みつく。
男の人も、嫌がる様子はなく…
「すげー。
美男美女じゃん」
隣でアイスの袋を持ちながら
私に言う。
「そうだね〜」
なんて通り過ぎようとしたら
「つか、早くいくぞ」
そう言って女の人の腕を引っ張る。
「早いってば~。
瞬ー!」
そう言った女の人。
え?
瞬………??
立ち止まってコンビニの明かりで
その人の顔を確認する。
「ん? 瞬、あれ友達?」
な立ち止まってガン見する私を
不審に思ったのか女の人は尋ねる。
「あ? ああ……っては?」
私の顔を見て驚く相手。
「………っ、」
「姉ちゃん?」
俯く私を心配そうにのぞき込む遼河。