「俺の名前ね、
如月 廉!!!
廉って、呼び捨てでいーから!」


よび……すて?



あ、でも……。




"なんで俺は、瀬戸口くんで
雄大は雄大くんなんだよ!!"


そう言った瀬戸口くんの顔が浮かぶ。



「……っ、如月……くんって
呼ばさせて……もらいます…っ。」


そう言うと


「ぷっ、はははっ!!
いいよ、よろしくね!」


そう言いながら、私に手を差し延べる。




こ、これくらいは……



いいよね??




私は、差し伸べられた手を握ると


如月くんは、手を縦にブンブンっとふった。