「……はあっ」


体育館で体育座りをしてそうため息をつく。


「心愛ー。それ、9回目」


「えっ!?
そ、そんなに!?」


いつの間にかそんなに言っていたんだ…。



なっちゃんが苦笑いする。


「……おー!!
瞬、ナイスパス!」


男の子の声が聞こえる。


ドキッーーー。




ああああっ!!!

もう、なんでその言葉だけで反応しちゃうんだろう…。



下を向いてると


「ちょっ……!!!
心愛、危ない!」



バスケをしてる千夏ちゃんの声。



え…?



気づいた時には遅かった。




バーンっと大きな音共に


私は床に倒れ込んだ。