何、泣いてんだよ…。
「はあ、なに泣いてんだか。
つか、この手離してくれない?」
そう言って腕を掴む。
「うぅ…せと、ぐち…くんっ…!!」
泣きながら呼ぶなって…。
「……瀬戸口!!!
なんで、お前がそこまですんだよ!」
なんで?
そんなの
一つしかねえじゃん。
「だってコイツ
俺のだもん」
そういうと
男から手を離し
心愛の手を引いて走り出す。
「えっ?
えっ?
瀬戸口くん……っ!!」
訳がわからないみたいに俺の名前を呼ぶ。
たくっ、
何してんだよ俺は。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…