ちっ
「アイツ、大丈夫なんかな」
そう思ってると
心愛が現れる。
はっ?
アイツ、なにしてんの??
なんか、男たちのこと見てるけど…。
おい、まさか
好きな奴とかじゃないよな!?
そう思ってたらいてもたっても居られなくて
心愛の横を通った。
すると
パッと顔をあげて俺を見る。
……っ
そんな可愛い顔で見上げんな
でも、もうそばにはいれない。
グッと手を握り締め
心愛の前の男子たちの輪に入る。
なに、男と話してんだよ
いつからそんなに仲が良いんだよ。
イライラでいっぱいの俺はチラッと心愛と目が合う。
は……?
なんで、俺、お前と目が合ってんの…?