俺様王子とラブレッスン②



そして、薄暗い空き部屋の前に来ると


私を中に入れた。



「……ぐすっ、」


泣いてると


「ん、泣きやめば?」

そう言って、私に近づいて


目をゴシゴシしてくれる。


「はな、みず……ついちゃうよ…っ」


そう言ったら


「大丈夫
鼻水なんて垂れてねえから。」


なんて、怖い口調で言われた。



……っ、



「あり、がとうっ…」

気まずそうにそう言うと


「………おう。」


とだけ言った。