そして、薄暗い空き部屋の前に来ると 私を中に入れた。 「……ぐすっ、」 泣いてると 「ん、泣きやめば?」 そう言って、私に近づいて 目をゴシゴシしてくれる。 「はな、みず……ついちゃうよ…っ」 そう言ったら 「大丈夫 鼻水なんて垂れてねえから。」 なんて、怖い口調で言われた。 ……っ、 「あり、がとうっ…」 気まずそうにそう言うと 「………おう。」 とだけ言った。