少し、なっちゃんが怖かったけど


ニコッと微笑んでから


男子がたくさんいる場所まで行った。


「……ひっ!!」


ガラの悪い男の子達ばっかで

ついつい、怯えてしまう。


「大丈夫。
安心して?」

そう言って、私の手を掴んでくれるなっちゃん。



その姿がかっこよくて


見惚れてると



横を、知ってる人が通った。





この匂い……っ。



ハッと横を振り向くと


「せと、ぐちくん……」

前と変わらない瀬戸口くんが歩いてる。



……よかった。



私は、勇気を出して


「す、すいません……っ!!!」


男の子達の輪の中に入り込んだ。