あ、そっちか……!
って……え!?
「む、むりだよ…!!」
両手を前に顔をふる。
「んじゃ、俺も呼ばねぇ」
そう言って、プイッと顔を横にした。
ええ…。
「せ、瀬戸口……くん。」
そう言うと
「なーに?
葛西さーん」
なんて言ってきた。
なっ……!!
意地悪だ……、!
むぅーとしてると
鐘がなった。
「ん、もう昼休み終わった。
帰ろ、葛西さん」
そう言って、歩き出す瀬戸口くん、
もう、心愛って呼んでくれないの…?
優しく呼んでくれないの…?
そう思うと
走り出して
瀬戸口くんの服を引っ張り
「し、瞬……くん…っ」
そう呟いた。



