「あれから、瞬とは話した?」


コーヒーを飲みながら


私に問いかける。



「あ……、まだ…なんにも……です」


「……びっくりしたのよ
中学時代からずっとサボってるあの子がいきなり、楽しそうに学校行ってる…。ってお母さんから聞いた時にね

なんだろう?って思った。
あなたのおかげだったのね…。」



そう言ってコーヒーを少し飲んだ。


「え……?」


「あ、ごめんね。
名前がまだだったよね。
瀬戸口 瑞樹と言います。
あ、瞬の姉です!!」


そう言った。




あ、ね?



「あ、葛西 心愛ちゃんよね!!
もーっ!! 会ってみたかった〜」


そう言って私にニコッと微笑んだ。



瀬戸口くんの


言ってたことは


本当だったんだ……っ。



なのに、私…!!




「……私、勘違い…してました。」


「え…?」

頭に?がいっぱいのお姉さんに


「今日、瀬戸口くんが……。
話してくれたのに……嘘だ。
そう言って、逃げちゃいました…っ」


そう言ったら


「………聞くのが怖いのはわかるよ
でも、瞬は、不器用で
上手く伝えられないの。
だから……。


話をしてあげて、くれないかな??」



「……はい。
明日、話してみようと思います。」


目を見てそう言うと


「うん!
さすが、瞬の選んだ子ね!」


良く分からないことを言うと


お金をおいて


「じゃあ、また話そうね〜」


手を振って出ていってしまった。