私は先生に怒られることなく無事に4時間目を終えて、昼休みを迎えた。


昼休みは、いつも菊哉と葵とゆずとの4人で一緒に過ごしてるけど

今日は葵と菊哉をどんなに探してもいないから2人で過ごした。



5、6時間目になっても葵と菊哉が見つかることなく、本当に消えちゃったんじゃないかと思った。



放課後になり、葵のクラスに迎えに行ってみたけど、やっぱり葵と菊哉はいなかった。



まだクラスにいた葵の担任の先生にどこにいるんですかと聞くと、

呆れた顔で答えた。



「ああ、生活指導室で天沢先生にみっちりと指導してもらってるよ」



それを聞いて、私もゆずも呆れてしまって、意識しなくても溜め息が出た。



帰る支度をして2人を迎えに生活指導室に向かう途中、反対側からギャル風の女の子達が歩いてきた。



目の周りにはアイラインが濃く書いてあって、アイシャドーはほんのり薄く遠くからでも見えた。



その女の子達は三年みたいで、笑いながら周りを気にせず大声で話してるのが遠くの私にも聞こえた。




"つか、菊哉とかかなりかっこよくない!?"

"分かる!でもでも、葵の方が断然かっこいいー!"

"あたしも!あたしも葵派ぁ!だって金髪似合いすぎだしぃ!"

"でも菊哉の方がノリ良さそうな気ぃしないー?"




菊哉と葵と同じクラスなのか何なんのか知らないけど、菊哉と葵の何を知ってるのか知らないけど。



ギャル風の女の子達は、菊哉派と葵派に分かれてるらしく、良いところを言い合っている。



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