嘘とワンダーランド

「何が?」

首を傾げて、わたしは聞き返した。

何がいいって言うんだろう?

「旦那が元カノと会うんだぜ?

何かあってヨリでも戻されたらどうするんだよ?」

そう聞いてきた京やんに、
「それに関しては大丈夫よ。

わたしもそこに立ち会うから」

わたしは答えた。

「立ち会うって…お前、出産か何かと勘違いしてねーか?

若菜からしてみたら公開処刑もいいところじゃねーか」

呆れたと言うように言った京やんに、
「立ち会ってくれって言ったのは課長の方だよ。

お前がいた方が勇気が出るような気がするって言ったから」

わたしは言い返した。

課長はそう言って、その場に立ち会うようにとわたしにお願いしてきた。

上司…何よりも夫の頼みだったからと言うことで、わたしは首を縦に振ってうなずいたのだった。