それがもどかしくて、今にも泣いてしまいそうになったそらを、うみはぎゅっと抱きしめました。
そらの不安な気持ちごと、包み込むようなやさしい抱擁でした。そらはその温もりに、何故だかとても安心しました。
けれど、うみの身体はますます透明になっていきます。 そらが抱きしめかえすと、うみはいっそう強く、そらを抱きしめました。
「そら、ずっと笑っててね。ぼく、きみの笑顔がだいすきなんだ」
やわらかな声がそらの耳奥に届いたとき、うみの身体ぜんたいが、ふわりと透けました。海の潮風に溶けていくように、ゆっくりと消えていきます。
「うみ、うみ」
「バイバイ、そら」
目の前の光景が信じられなくて、かなしくて。
そらは、消えていくうみの身体に手を伸ばしますが、その手は空気をつかむだけ。やがて、うみの姿は完全に消えてしまいました。波打ち際で、そらは呆然と立ち尽くしました。
けれど、それから少しして、聞き慣れた声が聞こえてきました。
そらの不安な気持ちごと、包み込むようなやさしい抱擁でした。そらはその温もりに、何故だかとても安心しました。
けれど、うみの身体はますます透明になっていきます。 そらが抱きしめかえすと、うみはいっそう強く、そらを抱きしめました。
「そら、ずっと笑っててね。ぼく、きみの笑顔がだいすきなんだ」
やわらかな声がそらの耳奥に届いたとき、うみの身体ぜんたいが、ふわりと透けました。海の潮風に溶けていくように、ゆっくりと消えていきます。
「うみ、うみ」
「バイバイ、そら」
目の前の光景が信じられなくて、かなしくて。
そらは、消えていくうみの身体に手を伸ばしますが、その手は空気をつかむだけ。やがて、うみの姿は完全に消えてしまいました。波打ち際で、そらは呆然と立ち尽くしました。
けれど、それから少しして、聞き慣れた声が聞こえてきました。



