早くに目覚めて時計を見ると朝の六時だった。


光輝はサツキの家と隣同士だし、だからと言って朝、早くにサツキの家に行くのも悪いし、それに優さんだってせっかくの休みだからやっぱり十時くらいに着くのがちょうどいいよな?


だけど光輝には負けたくない。
こんな気持ちになったのは生まれて初めてかもしれねぇ…。


まさかサツキの事を好きになるなんて思わなかった。


光輝に一つだけ感謝してるのは、光輝が昨夜にサツキに告白さた事で俺はサツキの事が好きだと気がついた。


それ以外では光輝は敵だけどな!


それと狂連の奴らの動きも気になるし、奴らを潰さない限りは奴らはしたい放題だろうし、圭介達は大丈夫だと思うけど、心配は心配だ。


サツキの事も守らなきゃならないしな。


俺は用意を済ませて、時間がくるまで色々な事を考えていた。


そしてそろそろ出る時間になり、俺はバイクに乗ってサツキの家に向った。


十時少し前にサツキの家に着き、バイクを停め、玄関に向かうと光輝もやって来た。


「何でお前が居るんだよ?」


「サツキと付き合ってるんだし、お前に関係ねぇだろ?」


「そんな事を言いながら本当は俺にサツキを取られるんじゃないかってビビってんじゃねぇの?
てか奪うつもりでいるけど!
俺はお前なんかよりもサツキと一緒に過ごした時間が多いし、お前には負けねぇ!」


「上等だコラッ!俺もお前には負けねぇ!」


俺達が外で言い合ってたら突然、玄関の扉が勢いよく開いて、俺と光輝はドアで頭をぶつけた。