う、煩いな…まだ眠い。


下から誰かの話し声が聞こえて目が覚めた。


時計を見るともう12時になっていて、一気に目が覚めた。


それにさっきの声は誰?


私はパジャマ姿のまま1階のリビングまで向かった。


扉を開けるとそこにはこうちゃんと誠とお兄ちゃんが居て、何やら話をしていた。


「あっ、サツキ起きたか!休みだからって寝過ぎはよくないぞ?」


「ご、ごめん!ご飯もまだだよね?
今から着替えて作るから待ってて!」


そう言って私は急いで顔を洗い、歯磨きを済ませ、自分の部屋に戻って着替えを済ませた。
髪の毛をポニーテールに結び、シュシュを付けてリビングまで階段を降りて行った。


「サツキ!お昼は皆でどっかに食べに行こう!こいつらお前が起きる二時間前から家に来てるし、四人分を作るのは時間もかかるだろ?」


「え?いいの?私としては助かる!」


でもこうちゃんも誠も本当に来るとは思わなかった。


さっきは寝起きだったし、お昼ご飯を作ることで頭がいっぱいだったけど、昨夜にこうちゃんに告白された事を思い出すと、何だか話しずらい。


それにこうちゃんが帰った後の誠もいつもと様子がおかしかったし、キ、キスするとかも言われちゃったし、思い出すだけで顔が火照りそう。


「じゃあ行くか!」


お兄ちゃんがそう言って、皆で家を出るとお兄ちゃんの車に向かった。


私は当たり前のように助手席に座ろうとしたら、誠が私の腕を捕まえた。


「サツキは俺と一緒に後部座席に乗るぞ!」


「何だ誠?そんなにサツキの隣がいいのか?
クールだったお前だったけど、それだけサツキの事を好きなら兄としては安心だな!」


お兄ちゃんは笑いながら言った。


誠は私の手を握ると、指を絡ませた。
初めてそんな事をされて戸惑いと恥ずかしさで顔が真っ赤になった。


だがその瞬間…


「サツキっ!」


こうちゃんは私を抱き寄せるように肩を掴んで引き寄せられた。


「うわぁ!」