私が呆然と立っていると、生徒会長が話しかけてきた。


「光輝はサツキの事、本気で好きなんだな?
でも…だからと言って、俺はお前の彼氏をやめる気もないから!
まだ工業高校の奴らも油断できねぇし、優さんとも約束したしな!」


「生徒会長…」


「その生徒会長って言うの止めろって言ったろ?
次にまた生徒会長って言ったらキスするから!」


「え、えぇぇぇっ!」


キ、キ、キ、キス!!


想像しただけで顔が真っ赤になった。


「返事は?」


「はい…」


「何でそんな顔すんだよ…

お前は笑ってる方がいい!それに俺…光輝には負けねぇから!
俺も今から帰るけど、明日は俺もサツキの家に来るから!じゃあ明日な。」


私の頭を撫でると誠は帰って行った。


不良には絡まれるし、誠をお兄ちゃんに合わせると知り合いだし、こうちゃんには好きだと言われるし、誠はこうちゃんには負けないとか言い出すし、私はまだ頭の中が整理出来ないでいた。