だってそこには生徒会長が居て誰かと電話で話していた。


それも普段では考えてにくい喋り方だし、それに一番驚いたのは生徒会長の服装だった。


普段は眼鏡を掛けていて、クールなイメージだったけど、今は眼鏡を外していて、耳にはピアス!
それにいつもはちゃんと着ている制服もかなり着崩していた。


私は生徒会長の変わり様に驚いてその場から動けずにじっと生徒会長を見ていた。


その時に電話が終わったのか生徒会長と目が合ってしまって一瞬、パニックになってしまった。


生徒会長は私に気づくと近づいてきて、私は動けずに動揺していた。


「何してんだ?とっくに下校時間は過ぎてるだろ!」


その言い方は恐ろしくて涙が出そうになった。


「ひぃぃぃ…す、す、すみません。先生に仕事を頼まれて、その、あの…帰りが遅くなってしまいました。」


「だからって覗き見は良くないんじゃないかな?」


「いや…その…」


私は怖くなり遂に涙がポロポロと出てしまった。


「んだよ!泣くんじゃねぇよ!
お前今からちょっと付いて来い!」


そう言って私の腕を掴んだ生徒会長は私を引っ張って下駄箱まで向かい、靴に履きかえるとそのまま私を校門まで引っ張って行った。


私はきっと生徒会長にボコボコにされるかもしれない。


恐ろしくて涙が止まらなかった。