不良に絡まれた翌日から私は生徒会長にバイクで送ってもらう日々を過ごしていた。


それに生徒会長の友達の圭介くんとも仲良くなっていった。
勿論、生徒会長なんて呼ばずに誠と呼ぶ事にも慣れてきた。


そんなある日、親友の莉奈が私が最近、一緒に帰らない事を不審に思い、私に尋ねてきた。


「サツキって放課後、何してるの?」


「ほ、放課後?図書室で勉強してるよ?」


「ふぅーん?私に嘘をつくなんて無駄だから白状しなさい!」


私は莉奈に叶わず白状して全部話した。


「なぁーんだ!そんな理由だったら私に言ってくれたらいいのに。
だけど生徒会長ってヤンキーだったんだね?
あの姿からは想像出来ない!
今日は、私も久しぶりに時間があるから一緒に図書室で待ってていい?
挨拶だけでもしたいし、ラインで生徒会長に伝えといてよ!」


何だか莉奈は楽しそうだ。
私は仕方なしに生徒会長にラインすると"マジかよ!"と言われたが承諾はしてくれた。


そして放課後になり私と莉奈は図書室に行った。


二人でお喋りしてるといつもは一人だったから時間が経つのも早かった。


そして話に夢中になっていたら図書室の扉が開いた。


振り向くとそこには生徒会長が居て、莉奈は生徒会長の素の姿に一瞬、驚いていたが莉奈は生徒会長に挨拶をした。


「初めまして、サツキの友達の葉月 莉奈です!」


「ども!」


「私は生徒会長の本性は誰にも言わないので安心して下さい!
だけど不良に狙われてるかもしれかいと聞いたので、サツキを守ってやって下さいね?」


「ああ!」


「じゃあ私はテスト勉強もあるし、彼氏が迎にもうすぐくるから先に行くね!
じゃあ気をつけて帰ってね!」


莉奈はそう言うと図書室を出て行った。