「サツキ、じゃあ私は帰るけどサツキは図書室に行くんでしょ?」


「うん!」


「じゃあまた明日ね!」


そう言って莉奈は帰って行った。


私も鞄を持ち教室を出るといつものように図書室に向かった。


こうして図書室に行く時間になると、少し時間か経てば誠に会えると思うと嬉しいんだ。


好きって気づく前はそんな風には思わなかったけど、人を好きになると待つ時間さえ嬉しいと気づいた。


私は図書室の中に入るといつものように本を読んでいた。


読んでいた筈なのに、私はウトウトしてしまっていつの間にか眠ってしまっていた。