次の日の朝。


俺は目が覚めると朝の八時だった。


サツキはまだ夢の中だろうと思ったが、用意をして十時くらいに着くようにサツキの家に向かった。


光輝が来ているんじゃないかと思うとじっとはしてられないしな。


サツキの家に着いて、インターフォンを鳴らしたが誰も出てこない。


サツキはまだ寝ていて光輝も来てないことに安心した。


俺はスマホを取り出してサツキに電話をした。


寝むそうな声で電話に出たサツキに家に来てると言うと少しして玄関の扉を開けてくれた。


「おはよ!」


「おはよ!まだ起きたばかりで…
取り合えず中にどうぞ!」


そう言って俺を家の中に入れた。


サツキは俺にリビングで待ってるように言って、用意をしだした。


暫くして用意が終わったサツキがリビングに来るなり俺は言った。


「サツキ、スマホ貸して。」


「いいけど何するの?」


「もしもサツキに何かあっても居場所が分かるようにアプリをインストールしておく。」


サツキはスマホを俺に渡すと操作をしながら、サツキにパスワードを聞き、これでサツキに何かとあっても居場所がすぐにわかる。


「でも私は今は一人で出かけたりはないし、誠と一緒に学校の行き帰りは居るから大丈夫じゃないの?」


「もし一緒に居る時に、すげぇ人数が居たら、いくら喧嘩では負けなくてもお前を人質に取られて連れ去られたりしたらどうにもならねぇだろ?
もしもの時の為にサツキの居場所を見つけれるようにしとくんだよ!」


俺は真剣な目でサツキに言った。
昨日の事は言わなかったが、サツキだって狙われていて、俺と一緒に居る事の情報を掴んでるかもしれない。
昨日の奴らは狂連に入ったばかりだったから俺の顔も名前も知らないだけだろう。