その日の放課後、俺が図書室に行くとサツキは朝の出来事を俺に話し、車から降りたサツキをみたクラスの友達に囲まれて大変だったらしい。


そんな事があってか、次の日からサツキは寝坊する事無く朝は起きていた。


そして一週間が過ぎた頃、俺は圭介から連絡があり、サツキを家に送り届けると圭介の家に向った。


圭介の家の外に車を停めると圭介が家から出てきて、圭介は車庫を開けてくれて車を車庫の中に停めた。


「良い車乗ってるな!」


「親父が買ったやつだし、最初からこんな高級車を貰っても運転に気を使うけどな。」


「確かにな!まぁここじゃあれだし部屋で話そうぜ!」


「ああ!」


圭介の部屋に行くと三人チームの奴らが居た。


「お久しぶりです誠さん!」


「おお!」


俺は圭介のベッドの上に座ると、圭介が話しだした。


「狂連の奴らが集まってる場所が分かった!
今は使われていない、市場だ!
人数は今では二百人は居るみたいだ。
中学生も中には居るみたいだし人数だけは居るみたいだ。
二日前に集会があったらしくそこに総長がいたらしい。
だが顔を隠すように仮面をしていて、誰かは分からなかったみたいだ。
そこでも誠の名前を言って、見つけたら手は出さずにそのまま連れて来いと言ったらしい。
多分、狂連の総長はお前に何か恨みがある奴なのかもしれないな。」


「俺も色々と考えたけどまったくわかんねんだよな…それに俺が圭介のチームに居たのを知ってるなら圭介達を真っ先に襲ってくると思うんだけどそれはねぇし…。」


「考えられるのは二つだ!一つは誠を誘き出す作戦で俺らのチーム以外を潰して誠の名前を言って探してると言うと自分から来るの待っているのか、まったく別で、誠に恨みがあって族には入っていない奴らが誠に復讐する為に狂連のチームを今の総長が乗っ取ったのかもしれない。」


「だったらそんな回りくどいやり方とかせずにどうどうと俺の所にくればいいだろ!」


俺は話を聞いてイライラしていた。


「誠、あいつらも情報は集めてるかもしれないしサツキちゃんが狙われる可能性は高いぞ?
もしもの時の為にスマホでサツキちゃんの居場所がわかるようにしといた方がいいと思うぞ!」


圭介にそう言われて俺は明日にサツキの家に行った時にスマホを借りて、居場所がわかるように設定をする事にした。