家に帰った俺は風呂に入り暫くは寝付けなかった。


光輝はサツキに対して本気だし、それに光輝とサツキは幼馴染だ。


小さい頃からお互いを知っていて、俺と一緒に居た時間なんかよりも遥かにお互いが一緒に過ごした時間の方が多い。


例え何年、離れていたって俺には知らない二人の思い出もある。


それに家は隣だし、もしサツキが光輝を好きになったらと思うとそれだけは嫌だ。


短期間でもサツキと一緒に居て好きになったし、気持ちに気づいたからには俺だって光輝に負けたくない。


それに今は凄く後悔している事がある。


何で俺は光輝よりも先に帰ってしまったんだ。


俺が帰った後にサツキに言い寄ってたらとか色々な事が頭に過る。


「クソッ!」


俺はそう言って壁を殴った。


明日の朝にサツキを迎えに行って、光輝を好きになったとか言われたらと悪い風に考えてしまいそう思ったらイライラもした。


何とかプラス思考に考えて眠りに就いた俺は、夢にまで光輝が出てきて、目覚ましが鳴って起きた俺はすげぇ不機嫌だった。