次の日の朝、眠たいながらもちゃんと朝に起きて、弁当を作っていた。


「よし!出来た!」


私はお兄ちゃんと私と誠の分の弁当を作った。
誠にはいつものお礼とお昼はいつもパンを食べていると言っていたからだ。


流石にお手伝いさんの弁当は豪華すぎるって前に言っていたから、中学生の頃からパンみたい。


高校には食堂があるけど人がいっぱいだから嫌みたいだ。


そうじゃなくてもクールな生徒会長を演じてるし、人付合いは会話程度で誰かと常に一緒には居ないらしい。


「じゃあ俺は仕事に行ってくるから!」


急いで用意をしたお兄ちゃんは私にそう言った。


「お兄ちゃん!弁当!」


「おお!サンキュ、じゃあ行ってくる!」


「行ってらっしゃい!」


お兄ちゃんは慌てて家を出て行った。


そう言えばもう梅雨の時期に入ってるし、明日から雨の天気が多かったけど、バイクじゃびしょ濡れにならないかな?


そんな事を思いながらも私は用意をした。


朝の七時半。


家の前でバイクの音がして、誠が迎えにきたんだと分かった。


玄関のチャイムが鳴り、私は鞄を持って玄関の扉を開けた。


「はよ!今日は起きてるな?」


「学校だし起きてます!たまに寝坊しそうになりますけど…」


「知ってる!じゃあ行くぞ!」


そう言って私は誠と一緒にバイクに乗った。
誠がエンジンをふかして凄いスピードで走っていく。
最初は怖かったが、最近は慣れた。


だがいつもと違う道を通って行き、着いたのは圭介君の家の前だった。