俺様と双子達2

莉里は俺の腕を凄い力で握ってて逃げ腰…。



あの莉里が…。



「もう行きたくない…。莉里イヤだ…。」

「多分もう少しだよ?」

「動けないよぉ~…。」

「じゃあ眼つぶってて。上まで連れてってあげる。」



眼をつぶった莉里を抱っこしたらギュッとしがみつかれた。



相当怖いらしい…。



でもきっと屋上までなら後少しだし。



「きゅぇぇぇ~!!」

「ご苦労様です。」

「あ、いえ…。」



俺が連れてってあげる。



大事な物は最後まで守らなきゃ。



「隼人~…。」

「大丈夫。もうつく。」


屋上について莉里を下ろした。



涙目カワイイ…。



「お疲れ様でした。」

「あんた誰よ!?」

「秘書でございます。」

「莉里帰る!!もう一生肝試ししない!!」

「下のお車にお乗りください。」



キレてるよ莉里…。



そりゃああんだけビビらされたらキレるか…。