過去は過去だろ~が!!



「洋平と浮気した英梨に言われたくねぇ。」

「蒼君もしたくせに。」

「あっ…。」



墓穴掘った…。



俺バカ!!



「あたし寝るから着いたら起こして。」

「は!?俺に起こせ!?」

「起こしてくれるくらいいいじゃん。」

「生意気…。」



何か最近甘やかし過ぎたな…。



調子に乗りやがって…。



容赦しねぇ!!



俺はそんなに甘くねぇ。



「着いたよ英梨。」

「ん…。おはよう…。」

「早く行こう。」



俺はそんなに優しくねぇからな…。



ホテル着いたら1時間空くし。



引きこもりだ。



「オーシャンビュー!!」

「あぁ疲れた。」

「蒼君寝るの?」

「寝ねぇよ。こっちおいで?」



ベッドに座った俺の目の前に立つ英梨はやっぱり最近大人っぽい。



イメチェンか?



「最近キレイになったよな?」

「なってないよ…。」

「髪長いし。この服は俺を誘ってんの?」



あっ、久しぶりに見た…。